演劇の種類(ジャンル)を「演出手法」「演目の時代」「物語の結末」などの基準を元に分類

始めての舞台観劇(演劇の種類 編)初心者講座
始めての舞台観劇(演劇の種類 編)

演劇(えんげき、英語表記:theater)とは、舞台上で俳優が物語や人物などを形象化し、演じることで、思想や感情などを表現する芸術のことをいいます。

演劇をジャンル分けするには、「演出手法」「演目の時代」「物語の結末」など、なにを基準に分類するかによりますが、基準により違うということは、一作品が複数のジャンルに属することになるため、明確にジャンル分けすることは非常に難しいといわれています。

最近ではアニメとミュージカル・歌舞伎とフィギアスケートなどのように ジャンルの垣根を超えての共演も行われ、新たなジャンルも生まれ複雑化しています。

細かいことを言い出したら本当にきりがなく人により見解も異なるため、舞台観劇の際に、最低限知っておきたい、舞台のジャンルの特徴を初心者でも分かりやすく書き出しました。

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歌劇

せりふ運びの一部、または全部を歌唱によって演じられる演劇とされる。

「歌劇」「音楽劇」「ミュージカル」の線引きは曖昧な部分もあるが、音楽劇は物語をセリフで進行するのに対し、歌劇はセリフ自体が歌唱になっており、歌唱によって物語が進行するものをいう。

音楽劇

音楽、歌唱を交えた楽曲を劇中に取り入れ演じられる演劇とされる。

「歌劇」「音楽劇」「ミュージカル」の線引きは曖昧な部分もあるが、音楽劇は、物語をセリフで進行し、その中で劇中歌・曲を挿入するというパターンが主であるとされる。

ミュージカル

オペラ派生のオペレッタがアメリカに渡り、20世紀に発展したのがミュージカルの起源であると言われています。

ミュージカルの特徴は 演劇、音楽、歌 およびダンスを結合させた演劇形式で、単純に歌、台詞、踊りが含まれているだけの劇をミュージカルとは呼ばず、芝居、歌、ダンスが一体となって劇的効果を高めている舞台をミュージカルという。

形式的にはオペレッタに似ていますが、一般的にはポピュラー音楽をベースにした音楽劇で伴奏もオーケストラでなければならないという規定もありません。

「歌劇」「音楽劇」「ミュージカル」の線引きは曖昧な部分もあるが、ミュージカルは全体として言葉、音楽、動き、照明、舞台装置、その他の技術を統合して作り出されるエンターテイメント性の高い舞台のことをいう。

2.5次元ミュージカル

上記のミュージカルの基本に沿って演じられる、漫画やアニメ、ゲームなどが原作・原案となっている舞台作品。

なお、「2.5次元ミュージカル」は、一般社団法人「日本2.5次元ミュージカル協会」が管理する登録商標です。

オペラ

オペラは日本語で歌劇と呼ばれ、セリフの大部分が「独唱」「重唱」「合唱」により演じられ、悲劇を扱われているのが特徴です。伴奏は管弦楽(オーケストラ)によるクラシック音楽です。

16世紀末にイタリアで生まれ、貴族階級と結びついてヨーロッパで発展しました。

オペレッタ

オペラと同じ系統(オペラ派生)で、日本では、喜歌劇(きかげき)・軽歌劇(けいかげき)とも呼ばれています。管弦楽によるクラシック音楽で、セリフの大半が歌唱という点はオペラと同じですが、オペラの多くが悲劇を扱うのに対し、オペレッタは基本的に喜劇であり、軽妙な筋と歌をもつ娯楽的な作品が多く、ハッピーエンドで終わるのが主流です。

19世紀半ば頃、貴族の楽しみだったオペラを、一般の庶民でも気軽に楽しめるようにコメディ形式にしたのがオペレッタです。

バレエ

バレエは、西ヨーロッパで発生し広まった、歌詞・台詞を伴わない舞台舞踊です。

作品を構成する、個々のダンス・音楽伴奏・舞台芸術を伴いダンスによって表現する舞台で、ストーリ性があり、複数の幕をもつ舞踊劇が特徴です。

朗読劇

役者が台詞を暗記するのではなく、本(台本)を持ちながら音読するスタイルで上演される劇。主に声による劇的演出によってイメージを伝える。

リーディング

役者が台詞を暗記するのではなく、本(台本)を持ちながら音読するスタイルで上演される劇。主に声による劇的演出によってイメージを伝える朗読劇に、動きが加えられた舞台。

即興劇

大まかな方向性は決まっているが、あえて台本を作らず、その場で物語を作りあえげて行く手法の舞台。

観客の反応やその場の空気などで物語が変わり、演じ手の力量が試される。

軽演劇

物語性やメッセージ性より娯楽志向の演劇で、コントなどのお笑いも軽演劇に含まれる。

他にも、「短い演劇」という意味で使われることもある。

日本伝統芸能(古典演劇)

日本伝統芸能は、日本に古くからあった芸術と技能の総称であり、特定階級または大衆の教養や娯楽、儀式や祭事などを催す際に付随して行動化されたもの、または行事化したものを特定の形式に系統化して伝承または廃絶された、有形無形のものを言う。

歌舞伎

江戸時代の文化が育てた日本の古典演劇の一つ。せりふ、音楽、舞踊の各要素が混然一体となっているのが特徴で、江戸時代の庶民文化のもとに成立した演劇。

江戸時代初期、出雲の阿国のかぶき踊りを真似した遊女たちが茶屋や風呂上がり風俗をミュージカル風に演じてみせたのが歌舞伎のはじまりとされている。

現代の歌舞伎の演目は普通の芝居である歌舞伎狂言と歌舞伎舞踊に分けられる

能(猿楽・狂言)

上古時代に大陸からもたらされた曲技やものまねを中心にした散楽で、江戸時代までは猿楽と呼ばれ、明治維新後には狂言と共に能楽と総称されるようになりました。

橋懸りという独特な構造の舞台で,地謡の合唱と囃子方の伴奏を用い、謡いつつ舞う一種の歌舞劇で舞台装置を用いず、精巧な能面と豪華な能装束による内面的・象徴的演技を特徴とする。

人形浄瑠璃

浄瑠璃を三味線で語るのに合わせて演じられる人形劇。

人形芝居が江戸時代初期に三味線音楽、浄瑠璃と結びついて生まれたとされる。

喜劇

悲劇と共に演劇の二大ジャンルの一つ。笑いをよび起こす演劇をさすが、明確な定義があるわけではなく、概念はあいまいである。

英語では「コメディ」と訳される。

悲劇

喜劇と共に演劇の二大ジャンルの一つ。不幸や悲惨な出来事を題材とし、主人公の破滅、敗北、苦悩など悲しい結末で終わる劇。

時代劇

主に、明治維新以前の時代を題材にした舞台のことを指す。

時代を基準に分類すると、全ての作品が「時代劇」「現代劇」のいずれかに分類されることになるが、最も大まかな分類であり、この分類で表記されることは少ない。

世間一般の認識としては、江戸時代の侍が出てくるような劇を言う。

現代劇

主に、明治維新以降の時代を題材にした舞台のことを指す。

時代を基準に分類すると、全ての作品が「時代劇」「現代劇」のいずれかに分類されることになるが、最も大まかな分類であり、時代設定が不明なフィクション作品もあるため、この分類で表記されることは少ない。