舞台初心者でもこれだけは知っておきたい、演出手法により異なる、演劇とミュージカルの違いを分かりやすく解説

演劇とミュージカルの違い初心者講座
演劇とミュージカルの違い

舞台上で演じられる作品には様々な種類があります。

明確に分類することが難しいものもありますが、演出手法により『演劇』と『ミュージカル』に分類される作品の特徴を解説します。

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演劇の特徴

『演劇』とは、俳優が舞台上で、身振り、仕草、表情、台詞などを用いて演技することで、なんらかの物語や人物などを形象化し、観客を前にして演じて見せる、総合芸術のことであり、舞台上で、なんらかの思想や感情などを表現し伝達しようとする一連の行為を指します。

脚本家が脚本(台本)を書き、演出家が役者(出演者)を指導し、役者が演じて作り上げられます。

演劇はほとんどの舞台の基本となるものであり、ここに様々な演出手法が加えられることによって別のジャンルの作品に変わります。

演劇は、食べ物で例えるなら「肉」「魚」「野菜」といった食材です。食材に「焼く」「茹でる」「蒸す」などの調理方法で食材は料理に変わります。演劇も様々な演出手法が加えられることによってジャンルが変化します。

『演劇』は、『芝居』とも呼ばれ、平安時代の観客席が芝生であったことに由来しています。

演劇の起源と歴史は、諸説ありますが、最も有力な説として歴史は古く、呪術や宗教的儀式が発展し演劇となっていたのではないか言われています。

ミュージカルの特徴

ミュージカルは基礎となる演劇の中にショー(show)的要素である「音楽」「歌」「踊り」を結合させた演劇形式のことをいいます。

「愛」「喜び」「怒り」「悲しみ」といった様々な感情的要素と物語を組み合わせ、全体として言葉、音楽、動き、その他エンターテイメントの各種技術を統合したものです。

ミュージカルは、通常の演劇(ストレートプレイ)の中に演出の一部として劇中歌が入っているものとは異なり、単純に「音楽」「歌」「踊り」が含まれているだけの演劇をミュージカルとは呼びません。

「芝居」「音楽」「歌」「踊り」がそれぞれ独立したものでなく、一体となって劇的効果を高めているのがミュージカルの特徴です。

19世紀後半~20世紀初頭にパリ・ウィーンなどのヨーロッパで発展したオペレッタが、20世紀になってアメリカに渡り、より自由に新しいエンターテイメント要素を取り入れ発展したのがミュージカルの起源であると言われています。

ミュージカルの中でも、全編を通じて一貫したストーリーが進行する作品よりも、音楽・舞踊を中心とした、視覚的要素の強い演目のことを「ショー(show)」と呼ぶことがあります。

具体的にはブックレス・ミュージカルに分類される「CATS」「コーラスライン」などが該当します。

ショー(show)とは、「見せること」「展示すること」を意味し、新製品などの展示会の「ファッションショー」「自動車ショー」、映画を上演する「ロードショー」、テレビ番組の内容における「トークショー」「コメディショー」「バラエティショー」なども含まれ幅広い意味で使われていますが、エンターテイメント系の「ショー(show)」とは、視覚的要素の強い演目のことを指します。

「ディズニー・オン・アイス」「シルク・ドゥ・ソレイユ」などの演目が該当します。